きじま歯科のイイシラセ

「予防歯科」の話

こんにちは、院長の喜島です。
今回は「予防歯科」についてお伝えしたいと思います。

「予防歯科」とは、簡単に言えば、むし歯0、歯周病0、再発の防止というのを目指しています。
「予防歯科」の考え方が世の中に認知されると結果的に全ての人々、患者様ではなく健常な人を含めた全ての「生活者」にとってとてもメリットのあることになります。
では、今回はそんな「予防歯科」の必要性の話をしましょう。

ところで、皆さんは、「健康寿命」という言葉をご存じですか?
最近、時々耳にするようになりましたが実際のところどういう事なのでしょう。
日本は、世界一の高齢化社会になっていますがここでは「平均寿命」という言葉がよく出てきます。
「平均寿命」というのは0歳児の平均余命を示した物で、平均寿命の延びの主な要因としては、乳幼児死亡率の低下、抗生物質による結核の死亡率低下、公衆衛生の普及により生活環境が整備され伝染病による死亡率の低下、などが功を奏した結果です。

また、最近の平均寿命の延びに大きく寄与しているのは、成人病、特に脳血管疾患の減少による中高年層の死亡率の改善であるといわれています。
これに対して、「健康寿命」は2000年にWHO(世界保健機構)が提唱した概念です。厚生労働省の定義によれば、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言います。要は、日常的に介護などのお世話にならず、自立した健康な生活ができる期間のことです。
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出典:厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会・次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会「健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料」

平成22年の資料からわかるように、平均寿命と健康寿命の差が、日常生活に制限のある「不健康な期間」となります。
資料からは男性は9.13年、女性は12.68年が「不健康な期間」となっています。
この資料からわかることは平均寿命から考えると男性も女性も10年前後の「不健康な期間」があるということになります。この期間は何らかの介護が必要な期間となります。ここには介護に関わる施設や人財が必要となってきます。
これは必要なことではありますが、実際には「介護を受ける状態にはなりたくない。」というのが全ての人の願いではないでしょうか。

この「健康寿命」と「平均寿命」の差を縮めることは、国の目標にもなっています。
では、なぜ健康寿命を延ばし、平均寿命との差を縮めることが重要なのでしょうか。
もちろん第一は、個人が幸せに老後の生活を送るためです。多くの人は自らの最後の姿として、「ピンピンころり」を理想としていることと思います。

さて、ここで歯の話になってきます。
多くの人々は日々の生活の中で、困ることは食事を摂る時に不自由を感じることではないでしょうか。
毎日の食生活で、“歯の事を考えずに何でも噛めること”の有り難さは、当たり前の事なので、歯の不具合が起こったときに誰しもが悩みを感じることの筆頭になってきます。
まして、健康な時は意識しませんが、“歯の不具合”が起きると毎日の食生活の中で食事を摂る度に、不安を感じて快適な食生活は続けられなくなります。
「8020運動」(はちまるにいまるうんどう)という言葉を一度は聞いたことがあると思います。「8020運動」(はちまるにいまるうんどう)とは、日本において展開されている歯科に関する運動で、満80歳で20本以上の歯を残そうとするのが主目的で厚生労働省や日本歯科医師会により推進されています。

80歳で20本の歯が残っているということは毎日の食生活が快適にできる必須条件と考えていただいても良いと思います。
厚生労働省の科学研究報告によれば、「8020」の達成者は、未達成者に比べて毎日の「生活の質」が高く、視力良好者も多く、男性においては長寿であることが明らかになっています。
厚生労働省の科学研究報告の調査の方法は、歯科での定期健診の受診期間が15年以上25年未満の20歳以上の受診者106名を対象とし、調査項目として、各年代の平均年齢、平均年間受診回数、平均受診期間、平均残っている歯の数と歯科疾患実態調査報告(1975年、1987年、1993年、1997年)の各年代の残っている歯の数とを比較した研究です。

その結果は、初診時の年齢が20歳代から50歳代で15〜20年間定期的メインテナンスを受けていた106名は、全年代で20本以上歯が残っており、長期メインテナンス受診者の現在歯数から、80歳の時に何本の歯が残っているか、統計学的に計算した結果、23本となり長期の継続的なメインテナンスは8020達成に貢献できる可能性が示されました。
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初めに述べましたが、定期的なメインテナンスは、歯を失うのを予防する「予防歯科」に繋がります。
メインテナンスをすることで、お口の中の問題を早めに発見する事もできますが、何よりも大切な事は、「メインテナンスを受けたときにどこも悪い所が無くて、良かった。」ということです。

細菌は、お口の中の細菌から、早産による低体重児出産や心筋梗塞、脳卒中など全身疾患のリスクが高まることがわかってきています。これらは、いずれも健康な体を維持することを妨げる誘因になってきます。
生涯快適な生活、快適な食生活を長く続けるには、毎日の食生活に関わる歯の健康を維持する事がとても重要になってきます。
快適な「生活の質」を生涯にわたって長く保って、「健康寿命」を延ばすことは、メインテナンスから始める歯医者さんで受ける「予防歯科」がこれからの高齢化社会にむけてますます重要性を増してきます。
お口の中は300〜700種類の細菌が常在しているといわれています。

お口の中の細菌は歯磨きをよく磨く人でも1000〜2000億、ほとんど磨かない人で1兆個の細菌が存在し、常に歯周病やむし歯の危険にさらされています。
毎日のセルフケアで、歯磨きをすることは大切ですが、定期的なメインテナンスをうけて、歯科医院でプロフェッショナルケアを受けてお口の中の細菌数を減らして、「健康寿命」を延ばすことも「予防歯科」として、とても重要な事となってきます。
どんなに健康な人でも、歯の治療を受けたことが無い人であっても、「健康寿命」をのばすために歯科医院でプロのメインテナンスを受けることは、今後はスタンダードになっていくことでしょう。

健康な生活者の方であっても半年に1回、軽度〜中等度の歯周病の人では3ヶ月に1回、重度の歯周病の人は1ヶ月に1回の受診が必要です。
あなたも生涯健康に過ごせるよう「予防歯科」に注目して定期的にメインテナンスを受けてみませんか?
きじま歯科医院では、「予防歯科」を通じてあなたの歯の健康を守り生涯にわたってサポートいたします。
<院長:喜島>

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